さて、今回は目印仕掛けの作り方についてご紹介します。
先日の釣行で荒れた海に対応できる浮力を抑えた沈む目印が欲しいと思っていたので、このたび作ってみることにしました。せっかくなので、ワタクシなりの作り方をご紹介します。
それではどうぞ。
※2019/12/30追記
2019年度版、最新の作り方をアップしました!
※2020/2/24追記
2020年度版、最新の作り方をアップしました!
準備する物
今回は下記のレシピにて作成します。必要な部材や道具は画像の通りです。
- 仕掛け糸:ナイロン 1.5号
- 目印素材:ヤマワ ビビッド蛍光パイプ + ヤマワ ゼロスタッフ(太)
- ピッチ:8mm幅 × 9個 25cmピッチ
- 全長:2m
作業手順
パイプの準備
ヤマワの蛍光パイプを任意の長さにカットします。
ワタクシは見やすい黄色をメインに間にオレンジを挟んで使用するので、必要な分だけ先にカットしておきます。
このパイプの幅で浮力が変わってくるのですが、一般的に10mm前後とされている方が多いように思います。ワタクシは今回全て8mm幅でカットしました。
パイプのカットにはKTCのニッパーを使用しました。
参考記事

この作業はアートナイフとカッティングマットを使用してカットしてもやりやすいと思います。
カットできました。
目印の道糸側のチチワ部分に2号のシモリ玉を取り付けます。これによって目印が捌きやすくなります。
パイプに詰める部材を準備
パイプの中に詰める素材によって浮力が変わってきます。今回は沈むマイナス浮力の目印が入り用なので、画像左のゼロスタッフを使用します。
ゼロスタッフには仕掛け糸の太さに応じて細・太の2種類あります。今回は道糸適合号数が約1.5~2号の太を準備しました。
仕掛けに浮力を持たせたい場合はバルサスタッフを使用します。
仕掛け作成
仕掛け糸にハリス側から順番にパイプを通して行きます。
順番はハリス側から「黄、黄、オレンジ、黄、黄、オレンジ、黄、黄、シモリ玉」と並べました。
パイプを全て通し終えたら仕掛け糸の端にチチワ結びを作ります。
繰り返し使用する目印のチチワ部分を補強するために、メタノットを使用します。
ケプラーで出来ていて中に鉄芯が通っているのでそれを抜きます。
指でケプラーを手繰ると簡単に抜くことが出来ます。そして、抜いた鉄芯の代わりに仕掛け糸を通します。
この作業が一番の難所です。
とても時間が掛かるので、面倒な人は普通にチチワ結びを作ればよいかと思います。
こんな感じで通しました。
この状態でチチワ結びを作ります。
チチワ結びは小さい方が抵抗が少なくて良いと思うので、ダイワの速攻八の字結びを使用します。
小さなチチワ結びの作成には欠かせない便利な道具ですが、残念ながらメーカーの説明では海水で錆びるので海での使用は推奨されておりません。したがって、ワタクシは自宅での目印作成専用として使用しております。
黒いボタンを押し上げるとフックが露出します。
このフックで輪っか部分をつまんで8の字の間を抜いて
チチワ結びを作ります。
このチチワ結びのコブの部分にシモリ玉を被せて瞬間接着剤で固定します。
固定できたら余り糸をカットします。
こんな感じ。
次に、ヤマワのピッチマスターにセットして行きます。
両サイドのノブを回してピッチを調整します。真ん中のバーの中心にメモリを合わせます。
とてもシンプルな構造です。
この針金に道糸側に作ったチチワを引っ掛けて仕掛け糸を固定します。
微調整は後で行うので、同じ面にパイプ目印を揃うように仕掛け糸を巻きつけていきます。ピッチマスター上下のスポンジの段差に1マスごとに引っ掛け、テンションを掛けて張り気味にするのがポイントです。
全て巻き終えました。
まだ、仕掛け糸はスプールから切り離さず、ピッチマスターに巻きつけた仕掛け糸がピンと張った状態となるようスプールを引っ張ってテンションをかけたまま残しておきます。
この状態でパイプにゼロスタッフを詰めてカットして行きます。ここでもKTCのニッパーが活躍します。
潰れやすいバルサスタッフではこの作業に時間がかかってしまうのですが、ナイロン素材なので簡単に詰めることが出来ました。
詰め終えたら、パイプを動かしてシモリ玉と同じ位置に合わせます。
この時点ではまだ摩擦で止まっているだけなのでズラすことが可能です。
この状態で瞬間接着剤で固定します。今回は目印を重くして沈めたいので多目に接着剤を塗布しました。垂れたときのために段ボールなどを敷いて作業すると安心です。
乾いたら蛍光塗料を目印に塗布して行きます。偏光グラスを通して見たとき、海中に沈んだ目印の視認性が大幅にアップするのでオススメです。
目印が目立つように仕掛け糸部分にもはみ出すように塗ります。
蛍光塗料の乾燥を待っている間に、ハリス側の仕掛け糸を目印付近でカットして道糸側と同じようにケプラーノットを通してチチワ結びを作ります。
こんな感じ。
蛍光塗料が乾いたらスプールに巻いて完成です。
まとめ
目印の作成が初心者の方の敷居を高くしているように思います。こんなふうに便利道具を使えば意外と簡単に作れますので是非ともチャレンジしてみて下さい。
レシピについては奥が深すぎるので、諸先輩方のブログを参考にして頂ければと思います。