さて、今回はワタクシの愛用するライフジャケット(フローティングベスト)についてご紹介致します。
ライフジャケットの着用は釣り人の義務
2児の父であるワタクシは、まだ死ぬ訳にはいきません。ましてや、趣味の釣りで命を落とすなんて以ての外ですよね。というわけで、ワタクシが釣行する際には必ずライフジャケットを身に付けております。
落とし込み、ヘチ釣りという歩き回る釣りにおいては身軽な装備が求められます。そこで、人とは違う少し捻った、落とし込み、ヘチ釣りに最適なライフジャケットを探していて、見つけたのが今回ご紹介する、モンベルのカヤックフィッシング用フローティングベスト「アングラー」でした。
ルアーフィッシング用のフローティングベストは落とし込み釣りに不向き
モンベルのフローティングベスト、アングラーを購入するまでは、ルアーシーバス釣りの時に使用していた、マズメのレッドムーンライフジャケット2を使用しておりました。このライジャケは、フロントにルアーケース収納のための大きなポケットが付いておりましたが、落とし込み釣りでは邪魔でしかなく、とても使いづらく感じておりました。
PFDって何?
そこで、身軽なライフジャケットとしてカヤックフィッシング用のライフジャケットに目を付けたワタクシ。調べてみると、どうやらカヤック界ではライフジャケットのことをPFD(ワタクシは「ピーエフデー」と発音)と呼ぶみたいです。
ちなみに、Personal Floatation Device(パーソナル・フローテーション・デバイス)の略称です。
思い立ったが吉日、欲しいと思った次の日に即購入
いくつかの候補をピックアップして思案していたところ、梅田のモンベルに見に行ってみると、ちょうど欲しかった黒のアングラーが売っていました。試着してみると、サイズがピッタリだったので即購入しました。
店員さんに、カヤックフィッシング用のアングラーを岸壁での釣りで使用しても問題ないか、一応確認しましたが全く問題ないとのことでした。
そりゃ、海のど真ん中でカヤックから落ちても大丈夫なように出来ているのですから当然ですよね。
mont-bellモンベル「アングラー」
製品説明
運動性と機能性を兼ね備えた、カヤックフィッシングに最適なベストです。パドリン グ時の肩の動きを妨げないようにデザインされたアームホールは、キャスティングのしやすさにも貢献。浮力を落とすことなく背面フォーム下部をメッシュ地にすることで、背もたれの付いたシートとも干渉しにくくなっ ています。さらに、ピンオンリールが取り付けられるループやプライヤーホルダーを備えながらも、表面を引っ掛かりの少ないデザインに仕上げ、落水時の再上艇のしやすさにも配慮しています。
仕様
【素材】表地:420デニール・ナイロンドビー
裏地:210デニール・ナイロンオックス
浮力体:NBR
【平均重量】948g
【カラー】ブラック(BK)/ サンセットオレンジ(SSOG)
【サイズ】S/M(72~92cm)、L/XL(92~113cm)(胸囲表示)
【浮力】7.5kg
カラーは黒とオレンジの2色設定がありましたが、オレンジのほうは、黒鯛に対して目立ちすぎると思い、黒を選択しました。身長175cm体重68kgのワタクシで、サイズはL/XLでちょうど良い感じでした。
カヤックフィッシング=ルアーの釣り、ということで、キャスティング時に干渉しないように腕周りがスッキリとしておりとても快適です。落とし込み、ヘチ釣りでは投げる動作はしませんが、動きやすいに越したことはありませんよね。
ここが○
浮力体がゴツくて安心
まずはどんな状況で落水したとしても水に浮く、ということが絶対条件になります。その点このアングラーは、国が定める小型船舶用救命胴衣の基準である、法定浮力の7.5kgを満たしており安心です。この画像の通り、浮力体も分厚いので、落水の際にテトラポッドなどで胸を強打しても十分にクッションとしての機能も果たしそうです。
落とし込み、ヘチ釣りでは、自動膨張式のウエストタイプにタモを挿して使用されている人が多いように見受けられます。自動膨張式は、岸壁に付いた牡蠣殻で切るなど、何らかのトラブルでいざ落水した時に役に立たないリスクがあり、購入の選択肢には入りませんでした。
参考記事
見た目が洗練されていてカッコいい
実際に着用してみるとこんな感じです。釣具メーカー製の野暮ったさがなく、カッコいいと思います。着丈も短いので、ベルト周りに干渉しません。
ジッパーやストラップ部などの作りがしっかり
ポケットなど全てのジッパーには、落水の際に不意に開いてしまうことのないように、持ち手を引っ掛けてロックするためのループが付いております。細かいことですが嬉しい配慮ですよね。流石は老舗アウトドア用品メーカーだと思います。
フロントパネル部はジッパーとウエストベルトで固定します。
収納性も必要十分
カヤックフィッシング用ということで、ルアーフィッシング用ほど大きくはありませんが、収納のポケットも十分なスペースがあります。
右ポケットには、メッシュ状の内ポケットとD管が付いており便利です。ワタクシはハリスや予備のガン玉、そしてカラビナリールにつけたダイワ(Daiwa) 快適ガン玉はずし2を入れております。
左ポケットジッパー部内にもメッシュ状の内ポケットとD管が付いております。こちらにはメインで使用するガン玉とフジツボドリル用のミニルーターを入れております。
参考記事
左ポケットの前部には、フラップ式の小さなポケットが付いており、ここには針をパッケージのまま入れております。
背中下部がメッシュで真夏でも快適
カヤックのシートに干渉しないように、下部がメッシュ地になっております。8月末に購入しましたが、暑い日も背中がムレることがなく快適でした。
ここが×
浮力体が大きくて、エサ箱の中が見にくい
自分の目線で足元を見るとこんな感じです。
ベルトに付けたエサ箱が浮力体の影になり見えません。エサ箱を脇腹側に動かせば確認可能です。一動作増えるのが煩わしく感じますが、そこは安全性のためと割り切っております。
ワタクシが感じるマイナスポイントはしいて言えばこれくらいですかね。
アクセサリー類を追加してより快適に
そのままでも勿論使用出来ますが、いくつかのアクセサリーを追加することで、より快適に使用することが出来ます。
MAMMUT(マムート) ボトルホルダー
左肩にMAMMUT(マムート) のボトルホルダーを取り付けました。
最初は落とし込みベルトにペットボトルホルダーを取り付けていたのですが、ドリンクの重みでベルトが骨盤を圧迫して痛く困っておりました。
ボトルホルダーを肩に移動したことで骨盤の痛みが解消されました。
このボトルホルダーが秀逸なところは、サイズが可変式ですので、最大1Lのペットボトルまで保持することが可能な点です。ですが、あまり大きなボトルが左肩にくると、鬱陶しいので500mlくらいまでがベストです。右側面のサイドストラップ部にも追加で取り付けたいので、買い増しを検討中です。
パズデザイン PSL ターポリンポーチ2
ルアーアングラーの方にはお馴染みですよね。右肩のスペースが空いていたので取り付けてみました。MAMMUT(マムート) のボトルホルダーとオレンジ色で合わせてみました。
ここには、車の鍵や財布など、釣りに直接関係ないものを入れております。
このポーチの最大の特徴がこのD管。こちらにカラビナにつけたラインカッターを取り付けてみると、ちょうど良い位置になります。これは本当によく考えられているなと思いました。
左右のポケットの前にもD管は付いているのですが、この位置にカラビナを取り付けると、低くなりすぎて使いづらいです。
LINHA(リーニア)ロッドホルダー
左側面のサイドストラップ部に、プライヤーホルダーとお揃いのLINHA(リーニア)ロッドホルダーを付けました。こちらのロッドホルダーを使用すれば、竿やリールを地面に置いて傷つけずに済みます。
ところが、現在メインで使用するへちさぐり銀治郎の場合、肘当てが干渉するので、使用出来なくなってしまいました。
キャップストラップ
肩の部分に取り付けました。何度かこれに助けられております。
まとめ
釣具メーカー製のフローティングベストに魅力を感じない方向けに、他にこんな選択肢もありますよ、という記事でした。本当は安全に関わることなので、もっと早く記事を書きたかったのですが、不本意ながら遅くなってしまいました。
この記事を読まれた少しでも多くの方が、ライフジャケットの必要性を感じていただけたら嬉しいです。