定年後は釣り三昧の予定
先日の釣行で久しぶりに常連のおっちゃんにお会いしました。
おっちゃんは平日午前中を中心に毎日のように竿を出されているので、この釣り場のことを本当に良く知っていて、お会いすればいつも色々と参考になる情報を教えて頂いております。タチウオシーズンには朝マズメに一緒に並んでルアーを投げたりもしております。
以前この釣り場にタモを忘れて帰った時に、拾ってくれたのがこのおっちゃんでもあります。
ちなみにおっちゃん、この日はこの画像の名もなきシャッドテールを投げながらシーバスを狙いつつ、キビナゴを餌にウキで甲イカを狙うという贅沢な釣りをされておりました。
今月の上旬くらいにはイワシの回遊があり、そのときはこのジグヘッドリグで50~70cmクラスのシーバスが入れ食いだったとのことです。
残念ながらこの日はさっぱりアタリはなかったようですが。
ワタクシがシーバス釣りに興味を失った要因のひとつでもあるのですが、メーカーの宣伝文句に釣られて色んなルアーを買い漁りましたが、結局ワタクシ程度の実力だとルアーの選択や技術よりも、「場所」の要素が大きく、釣れる場所で釣れる時間帯ならどんなルアーを投げても釣れることが分かってきたからです。
この釣り場でワタクシが当時最新だったルアーを一生懸命投げている横で、地元のおっちゃんが万能竿にタチウオ用のワームでシーバスを釣っていたのを見て虚しくなったことを今でも鮮明に覚えております。
甲子園スタイルの釣り仕様自転車はこれだ!
そんなおっちゃんと駄弁っていたところ、ふとおっちゃんの自転車に目が留まりました。
最近釣り用バイクとしてKLX125を購入したワタクシは、二輪車でいかに釣り道具を運ぶか?ということを常々考えていまして、釣り仕様に手作りで改造されたおっちゃんの自転車はとても興味深いものがありました。
そこでおっちゃんにお願いをして撮影させて頂いたので以下に記事としてご紹介します。
ハンドル周り
このごちゃごちゃ感が堪りませんよね。カゴの周りに塩ビパイプを取り付けて竿やタモの柄などの長尺物を収納します。
フロントフォーク部にはペットボトルを利用した竿受け。超オシャレ!
カゴの前方にもロッドホルダーと小物入れが取り付けられています。
ハンドル中央部にはさすべえが取り付けられております。
この自転車、元は奥様が乗っていたものをおっちゃんが譲り受けたそうです。
このさすべえの取付方向がポイントです。傘の柄を挟む部分は通常垂直に取り付けるものですが、あえて水平に取り付けております。
なぜなら、このようにして置き竿をするためなんですね。こういう発想が素晴らしいと思います。
せっかくなので、ワタクシのBJスナイパーも付けさせて頂きました。これで釣れたら面白かったのですが、そんなに世の中甘くないですね。
さすべえで置き竿をするので、ハンドルが左右に振れないように火バサミを使用して固定しております。まさにアイデアの玉手箱ですね。
おっちゃんのランディングツールは手作りのギャフです。ボラ掛け用の針を使用しております。以前は玉網を使用していたそうですが、嵩張るのでギャフにしたそうです。
おっちゃんはキャッチ&イートが基本なので理に適ってますよね。
荷台周り
荷台周りはハンドル周りに比べるとシンプルです。
かごの中にはタックル類と小物を収納されておりました。
荷台の側面には折り畳み傘。
サドル下のスペースには使い込まれた熊手が収納されておりました。これで浜の砂を掘って、サヨリ釣りの餌として使用するミミズを採取するとのことです。
まとめ
おっちゃんによると、過去に磯フカセ釣りから船釣りまでありとあらゆる釣りを経験され、現役を引退後、最終的に現在のスタイルに落ち着いたそうです。
お金を出して購入すれば解決するようなことでも、そこを自分で工夫して作ることが楽しいのだとか。何でもお金で解決しようとするワタクシには耳の痛い話です。
ワタクシがこの釣り場に通い続けているのは魚を釣ることもそうですが、常連のおっちゃんとこうやって他愛もない話をするのが楽しい、というのも理由のひとつです。
おっちゃんによって個性的にカスタムされた自転車は荒削りですが武骨でとてもカッコ良いです。ワタクシも20年後くらいにはこのように自分でカスタムした自転車でこの釣り場に通う予定にしております。
「さすべえ」の使い方には本当にびっくりしましたw