グアム旅行で休んでいた間に溜まった仕事の処理に追われております。こうなることは分かっていたことですが、辛いものですね。
それでは前回の続きです。
最終日も爆風
グアム3日目の朝。
今日も風が強目に吹いております。 pic.twitter.com/l0DGLX84mF— 野々宮@くろこう.net (@kurodaikoshien) February 12, 2016
3日目の朝。この日もトローリングを予定しておりました。しかもダブル=6時間での釣行です。
朝、ホテルの窓から海を眺めると前日までと同じく強めの北東風が吹いており昨日の悪夢がよみがえります。ところが、海を見てみると昨日ほど時化てはおりません。
これならイケるかも?と淡い期待を抱きます。旅行代理店に確認を取ると、もちろん本日も催行とのことです。さらに他の予約客がキャンセルになったのでワタクシ一人の貸切とのこと!
期待に胸を膨らませ準備を整えます。
最強の酔い止め薬「ジャーニメイト 大人用」
今回の釣行で大活躍したのがこちらの酔い止め薬「ジャーニメイト 6錠」。
元々、船にはそんなに強くありませんでした。「酔ってからでも効く」という謳い文句に惹かれて購入したのですが、その謳い文句通りに力を発揮してくれました。
酔い止め薬につきものの副作用の眠気は生じますが、嘔吐することを考えると服用しておいて損はないと思います。
この日も朝食のカリカリベーコンを控えめに食べてジャーニメイトを1錠服用しました。
午前の部
穏やかなアガット湾
この日は、朝9:30にホテルのスタッフに港まで送迎してもらいます。
てっきり、昨日と同じMamulan Fishing Charters さんにお世話になるものとばかり思っていたのですが、車は昨日の港、ハガニアボートベイスン(hagatna boat basin)を通り過ぎます。
どうやら、もっと南を目指しているらしく、暫くするすると見覚えのある港に到着します。
ふたたびAgat pic.twitter.com/PK1WBvvANJ
— 野々宮@くろこう.net (@kurodaikoshien) February 13, 2016
着いてみると、そこは昨日帰港したアガット・マリーナ(Agat Marina)でした。
地図を見ての通り、ちょうど北東風に対して風裏になっております。
昨日の釣行を終えた後、旅行代理店に対して船にライフジャケットが常備されていなかったことや、荒天にも関わらず催行したことについて強めにクレームを入れたのが効いたでしょうか、気を利かせてくれたのかもしれませんね。
TEN BOAT CHARTER テンボートチャーター
この日お世話になったのは、TEN BOAT CHARTERさん。ホームページを見てみると、どうやら日本人の方が経営されているようです。
途中でイルカウォッチングやシュノーケリングなど、色んなリクエストにも柔軟に対応してもらうことが出来ます。
この日乗船する船は、全長38フィートの「TEN 38 WALK-AROUND」。画像の左上に映っているボートになります。
前日の31フィートのMAMULAN号と比べると一回りくらい大きくて安心感がありました。エンジンも2つ付いており、グイグイ進んでくれました。
寡黙なキャプテン
こちらが今回のキャプテン。残念ながら名前は聞き忘れました。
多くは語りませんが、ルアーチェンジや仕掛けの流し方など的確に指示を出しておりました。
魚探を見つめる真剣な眼差しは、まさにプロフェッショナルでカッコよかったです。
~グアムでボートに乗って釣りに行ってみませんか?~
波の比較的穏やかな島まわりでの釣りを得意としています。
お客様のリクエストによって、底釣り、メタルジギング、キャスティング、ライトトローリング、中深海釣り等、色々できます。
夏、海が穏やかな時期には、沖のパヤオや、
1日がかりでロタバンクなど沖の瀬まで行くこともできます。参照元:TEN BOAT CHARTER GUAM
西郷さんにそっくり、陽気なラス
こちらがクルーのラス。
根っからのグアムっ子という感じで人懐い兄ちゃんでした。片言の日本語でジョークを言ったりして1日楽しませてくれました。
仕掛けの準備や、魚のランディングなどの実務は基本的にこちらのラスが全て行います。
いざ、出船!
キャプテンより簡単な説明を受けた後、ワタクシを乗せた3名で出船します。
今日こそ釣るで~‼ pic.twitter.com/HL7vbhOpmy
— 野々宮@くろこう.net (@kurodaikoshien) February 13, 2016
海に出て先ずは鳥を探します。
昨日とはうってかわって穏やかな海で、さらに船も大きいのでほとんど揺れず快適でした。
天気も良く、まさにワタクシが想像していた南の島でのトローリングで興奮しました。
本日のタックル
本日も昨日のMamulan Fishing Chartersと同じくリールはシマノのティアグラ。これに太いナイロンラインが巻かれております。これがこちらでのトローリングの定番リールなのでしょうね。
ロッドは「Star Rods」と書かれたトローリングロッド。太くて短く、どんな大物が来ても対応できそうです。
こんな感じで、椅子(ファイティングチェアーって呼ぶみたいです)の両サイドに2本
そして左右のサイドデッキに各1本の4本をセットします。
4本の仕掛けを流すとなると、仕掛けが絡まりそうな気もしますが、このようなアウトリガーという艤装を使い、仕掛けを左右に大きく張ることで回避します。
このWikiの画像が分かりやすいですね。
ルアーはこの日もタコベイトを使います。
今回は使用しませんでしたが、「カツオヒコーキセット」と日本語で書かれた、カツオ曳縄仕掛けも用意されておりました。
時合いは昼前に到来
開始よりルアーチェンジを繰り返しながら仕掛けを流しますがアタリがありません。
1時間半くらい経過したころでしょうか、鳥が見えたかと思うと左のアウトリガーから「バチンッ」とクリップが外れる音がして竿がひん曲がります!
待望のヒットです!
沖の方を見ると掛った魚が跳ねておりました。
タックルがゴツいので、ゴリ巻きで寄せてきたのは70cmあるなしのシイラでした。
ファーストヒットはちっこいシイラ❗ pic.twitter.com/miGuH6hSPV
— 野々宮@くろこう.net (@kurodaikoshien) February 13, 2016
人生初のシイラはグアムで釣りました!
その後、続けざまにファイティングチェアー右側の竿が曲がります。
この当たった瞬間の「バチンッ」という音がたまりません。
1本目と同じくらいのサイズを追加します。どうやら時合いが到来したようです。
その後も連続でアタリが続きます。
4本目に掛けた魚は、それまでのシイラと引きが違うと思ったら、なんと小さなキハダマグロでした!
小さいと言っても、6~70cmは有ったのでよく引きました。
5本目のこの魚を掛けたところで、アタリが途絶えたのでランチにしようということになり、波の緩い浅場に移動します。
ちなみに船の上から見る海はこんな感じです。
何から何までキャプテンとラスがやってくれるので、ワタクシはファイティングチェアーに座って魚が掛かるのを待ちながら、ケータイをいじっておりました。Tweetも捗るってなもんでしたよ。
ワタクシがすることといったら、魚が掛るとラスが竿を取ってファイティングチェアーの股のロッドホルダーに差してくれるので、ひたすらリールをまいて足元まで寄せてくるだけでした。魚を寄せた後は、ラスがランディングしてくれますしね。
豪快なランディング
ちなみに、ラスが魚を船にランディングする方法が独特だったのでご紹介します。
ワタクシが足元まで魚を寄せてくると、
こんなかんじでリーダーを掴んで
よっこいしょっと豪快に抜き上げます。
そのままクーラーボックスに魚を投入して
クーラーボックスのフタで魚の口元を挟んで、素手でルアーを外します。キャプテンがプライヤー使う?って聞いても、ラスは要らないと言って素手で外しておりました。
タモなりギャフなり使うと思っていたのですが、この日釣った魚はすべてこの方法でランディングしていました。なんせ豪快だったのでびっくりしました。
午後の部
ランチはトンカツ弁当
ランチはホテルが用意してくれたトンカツ弁当でした。まさか、こんなに綺麗なグアムの海でトンカツ弁当を食べるなんて、なんだかおかしくって爆笑してしまいました。
さらに、キャプテンの見事なナイフ捌きでキハダマグロの半身を刺身にしてくれました。
醤油とワサビも用意されており、とても美味しく頂きました。
これだけの量を、キャプテンとラスとワタクシの3人で一気に平らげました。
再び時合い到来
食事を終え、先程アタリの連発したポイントに戻ります。
ポイントにはまだ鳥の群れが残っており海に刺していました。これは釣れそう、と思っていると、
さっそくヒット!
1mは越えるであろう大きなシイラが掛かりました。
さすがにこの魚はよく引いて、手前に寄ってきてからの突っ込みが強烈でした。
このあともシイラを追加し
十分に満足したので納竿としました。
まとめ
一時はどうなることかと思った今回のグアム遠征。終わってみればたいへん充実した遠征になりました。
今、この記事を書きながら当時の状況を思い出して興奮しております。
そんなにたびたび行くことは出来ませんが、いつかまたチャレンジしてみたいと思っております。
次は落とし込みで黒鯛を釣らなきゃですね。