このブログでの魚の呼称は、黒鯛甲子園(kurodaikoshien)というドメイン名にあやかって、「チヌ」ではなく「黒鯛」で統一してきました。ちなみに、関西人のワタクシはもちろん普段は「チヌ」と呼んでおります。
そこで今回の記事で「見えチヌ」という言葉を使いたくて、「見え黒鯛」とタイプしたのですが、違和感を覚えたのでググってみたところ、あまりネット上では使われていない表現のようですね。黒鯛と呼ぶ地域では見えることがあまり無いのでしょうか?
というわけで、今回の記事ではあえて「見えチヌ」と表現していきます。
それでは続きです。
初上陸、大阪北港夢洲!
落とし込み釣りにおいて、同時期に西宮で落とし込み釣りを始めたKK氏の影響を多分に受けているワタクシ。
尼崎フェニックスや武庫川一文字に興味を持ったのもKK氏の影響なのですが、10月に入り、そのKK氏がどうやら足繁く大阪北港に通っているとのこと。KK氏がTwitterで北港での様子をツイートしているのを見ていると、ワタクシも北港に行ってみたくなるのは当然の流れでして、ずっと釣行の機会を伺っておりました。
なんとか10/31(土)に日程の都合が付いたので、KK氏と一緒にたまや渡船さんの朝1便で北港に行ってきました。
参照:たまや渡船 釣場紹介
朝一は関電赤灯
最初はその当時釣れていると噂の関電赤灯に渡りました。まだ暗かったので、日が昇るまで太刀魚を釣って、その後に落とし込み黒鯛をする段取りです。
まずは太刀魚。
結果、アタリは多数ありましたが、指2.5本クラスが1本のみ釣れました。まぁ、この日の太刀魚は時間つぶしでしたから、特に問題なしでした。
7:30過ぎより落とし込みを始めます。この日のエサは持参した冷凍フジツボと現地で採取したイガイ&ミドリイガイです。イガイはまだびっしりと付いていました。
太刀魚の時から、足場の高い方で釣りをしていたのですが、ワタクシにはあまりにも高過ぎました。怖くて落とすことが出来ません。風も強かったこともあって、足場の低い方を探っていきます。
ところが、全然アタリません。周りを見渡しても釣れている雰囲気はありません。風が強くて釣りづらいし、9時便で風裏となるレーダーに移動することにしました。
見えチヌ天国、北港夢洲スリット
この日の目的はここ、スリットでの釣りでした。Youtubeや雑誌などで見ていた有名な景色が眼前に広がります。
レーダーに移動して来ますた! pic.twitter.com/lwy6jXevJ6
— 野々宮@くろこう.net (@kurodaikoshien) October 31, 2015
スリットでの落とし方をKK氏に教わり、まずはレーダーからテスリ方面に向かって落としていきます。
水面を除くと、柱の間を大きな黒鯛が悠々と出たり入ったりしております。これが噂に聞いていた北港スリットの見えチヌなのかと感動しました。
イガイ2枚繊維掛けで、柱の外側と内側を交互に落とします。15分ほど経過し、外側の柱前に落としたところ、止めアタリ!ゆっくり聞き合わせると掛りました。上がってきたのはおなじみのチビレちゃんでした。またしても、初めての場所での最初の魚はキビレでした。
その後、満潮の潮止まりのタイミングでアタリが遠退き、テスリ付近まで進みます。少し風が吹き始め、潮が動き出したかなと思ったときに外側に見えチヌがいたので、その反対の内側にそっとイガイを落としたところ引き込みアタリ!すかさず合わせると掛かりました。
マスの中でのファイトはとても興奮します。
慎重に浮かせてタモ入れをします。
45あるなしの黒鯛が釣れました。初めてのサイトフィッシングでの釣果に感動しました。多くの人がスリットにハマる気持ちがこのとき分かりました。
その30分後
その1時間後
掛けバラシも多数あり、どうやら時合いの到来のようでした。
ヘチ釣り超楽しい。
あかん、リールが壊れて巻かれへん
この日使用していたリールはプロマリンの海将黒鯛KA-87G。価格が安い割に素晴らしい回転性能を有します。
正直、今メインで使っているヘチリミテッド88W-BGよりよく回ります。
これからヘチ釣りを始めてみようと思っている方は、このリールが安いしオススメです。Amazonで購入出来ますし、メーカーさんのアフターサービスもしっかりしていますしね。
ところが最後に黒鯛を掛けた後、リールの異変に気付きます。
スプールがどこかに擦れているような感じで、手で回すとゴリゴリします。スプールを付けたり外したりしますが直る気配がありません。せっかくの時合いですが、サブリールの鱗夕彩Esplatyヘチを取りにレーダー付近のベースキャンプまで戻ります。
あかん、今度はタモの柄が壊れて魚を掬われへん
レーダーに戻り、リールを付け替えて釣りを再開できたのが13時過ぎ。そこから再びテスリ方面に落としながら戻りますが、先ほどまでの勢いが嘘のようにアタリが無くなりました。どうやら時合いを逃してしまったようです。
このツイートをした直後、マスの底まで落としたイガイに引き込みアタリ!
慎重にやり取りし、水面まで浮かせてタモ入れをしようとしたところ今度は、
なんと、タモの柄の先端が割れて、玉網が外れてしまいました。危うく玉網が海の藻屑となるとろでした。
この日使用していたタモの柄は、リールと同じプロマリンのランガンアーム6mでした。去年までのメインタモの柄で、これでイガイを掻いたりしていたのできっと前から傷んでいたのでしょうね。
この時、竿とリールだけじゃなく、タモもないと釣りは成立しないのだと身を以て学びました。巧いと言われる人はこの辺の細かなところまでチェックが行き届いているのでしょうね。
この日はこれで納竿としました。
まとめ
当日は県外からの遠征者が多く来られておりました。それだけ魚影も濃く魅力的な釣り場なのでしょうね。それにスリットから見えチヌを見ているだけでも楽しめますしね。
現地に行って初めて知ったのですが、スリットの足場が陸側に大きく傾いているので注意が必要です。ワタクシはこの日いつも履いているスニーカーではなく長靴を履いていたのですが、サイズが若干小さめだったので足の爪に何ヵ所か血豆が出来てしまいました。
ずっと踏ん張っていたので爪に強い力が掛かっていたのが原因ですね。
なので初めてスリットに釣行される方はスニーカー等の歩き易い靴を履いて行かれることをオススメします。
また、ライフジャケットの着用は言わずもがなです。マスの中に落水したら誰かに救命ロープを投げてもらわなければ這い上がることは不可能です。万全を期すならホイッスルもあったほうが良いと思います。
足場が狭く、障害物となる突起が至るところに出ているので、気を付けなければすぐに躓いてしまいます。現にワタクシも危うく落水しそうになりましたしね。
とにかく、初心者にとって危険な釣り場には違いないので、今後釣行を検討される方は安全対策を確実に実施してくださいね。
2015/10/31 大阪府:大阪の潮回り
- 潮:中潮
- 干潮(時間) 潮位(cm)
3:03(12) / 15:05(97) - 満潮(時間)潮位(cm)
9:34(156) / 20:50(145)
この時の使用タックルはこちら
- 竿:ダイワ BJスナイパー T-300MK・F
- リール:プロマリン 海将黒鯛 KA-87G
- 道糸:バリバス 黒鯛スペシャル 落とし込み[PE]1.5号
- リール:シマノ 鱗夕彩 Esplaty ヘチ
- 道糸:シーガーマルティアYタイプ 2号
- ハリス:東レ トヨフロン Lハード 2号
- 針:がまかつ 伊勢尼8~10号
- 餌:イガイ
おまけ
夕方タチウオ
時刻は16時過ぎ、18時の船の迎えまで時間があったので朝のリベンジで太刀魚を狙いました。
レーダーの前から沖に向かってパワーシャッドを投げて適当に沈めて巻くだけ、で
太刀魚は簡単に釣れました。
プロマリン浜田商会さんのアフターサービスは神!
後日、11/1(日)に壊れたリールとタモの柄をフィッシングマックス芦屋店さんに持って行きました。すると、なんと3日後の11/4(水)に修理が終わって戻って来ました!
メーカー浜田商会さんの迅速な対応にびっくり、感動しました!
頑張れ!庶民の味方、浜田商会ことプロマリン!
参考記事