さて、今回はバイク整備初心者のワタクシが、ネットの記事を頼りに愛車KLX125のエンジンオイルの交換を行った顛末を記事にしてみます。
KLX125の初回オイル交換のタイミング
先日KLX125の走行距離が800kmを超え、無事に1次慣らし運転を終えました。
これにより、それまでの5,000回転縛りが解け7,000回転まで回すことができるようになりました。
そろそろエンジンのオイル交換をしないといけないなと思い、ネットで調べてみると、このタイミングで交換される方が多いようだったので、ワタクシも交換してみることにしました。
これまで整備の類は一切行ったことが無かったワタクシ。
バイクショップに持ち込もうかと迷ったのですが、調べているうちに自分でもできそうな感じがしたので、思い切ってチャレンジしてみることにしました。
初めての経験でしたがネットの記事を参考に行ったところ意外と簡単に行うことができました。
メンテナンスの記録として、備忘録として記事にしてみます。
準備したもの
エンジンオイル
フィルター交換時は1L(交換無し0.9L)使用とのことで、何も考えずにAmazonでカワサキ純正オイル10W-40 1Lをポチろうかと思ったのですが、調べていると有名なMOTUL(モチュール)のオイルが同じくらいの価格で購入できることが分かりました。
バイク用のエンジンオイルと言えばレースなどで有名なモチュール、というイメージがあったので今回はモチュールのオイルを入れることにしてみます。
グレードは価格に応じて沢山種類がありましたが、カワサキ純正オイルと同じ位の価格で購入出来る5100 10W-40を選びました。
オイルフィルター
純正品番:52010-1053
オイルフィルターはキタコ製のものを購入しました。
フィルター等の消耗品の類に関しては全く純正志向はありません。
オイルフィルターパッキン
純正品番:92055-0201
同じく、オイルフィルターのパッキンもキタコ製のこちらを購入しました。
KLX125ではフィルターに付属するパッキンはサイズが小さく取り付けできないので注意が必要です。
オイルドレンパッキン
純正品番:11061-0421
内径さえ合えば大丈夫のようなので、ホンダ用のこちらを購入しました。
20枚も必要ありませんが、今後もオイル交換の際には必ず交換するものなので、少々多くても問題ないと思います。
現在はオイルフィルターパッキンとドレンパッキンがセットになった商品がKITACOから販売されているので別々に購入するよりもこちらの商品がお得です。
廃油処理箱
エーモンのポイパック4.5Lタイプを購入しました。
給油するオイルの量が1Lなので4.5Lも必要なかったのですが、この1サイズしたの2.5Lよりも価格が安かったのでこっちをポチりました。
大は小を兼ねますから。
工具類
トルクレンチ
トルク管理は重要!
というわけで、今回奮発してトルクレンチを購入しました。
オイルフィルターカバーを止めるボルトの締め付けトルクが8.8N・m、ドレンボルトが18N・mとのことです。この値がどれくらいの力加減なのか想像もつかなかったので必要だと思いました。
ソケットは手持ちのものを使用します。
メガネレンチ
ドレンボルト用の17mmとオイルフィルターカバー用の8mmのものを使用しました。
これは手持ちがあったのでそれを使用しました。
オイルジョッキ
KLXの給油口は狭いので、給油の際に丸めた紙などをじょうご替わりにして入れられている方もいるようでしたが、安かったのでこちらのオイルジョッキを購入しました。
その他
- パーツクリーナー
- ウエス
- ゴム手袋
届いたAmazon箱はこんな感じでした。
Amazon箱を開封する時のワクワク感が大好きです。
作業手順
作業スペースの確保
今回、自宅の前で作業を行ったのですが、邪魔にならないように壁の側で作業を行おうとしたところ、ドレンボルトは車体の左側についていて、オイルの給油口とオイルフィルターカバーは車体の右側についていることに気が付きました。
車体の右側を壁に寄せていたのですが、それでは給油とフィルター交換が行えないので、結局、私道を陣取って作業を行うことになりました。作業スペースに制限がある場合は注意が必要だと思いました。
作業前にエンジンを掛けてアイドリング状態でオイルを暖めておくと、抜けやすくなるみたいなので、この間、エンジンは掛けっぱなしにします。
こんなとき、静かなノーマルマフラーは良いですね。
ドレンボルトを外してオイルを抜きます
まず、廃油処理箱を開封して抜いたオイルを受ける準備をします。
中にはビニール袋と布きれのような吸収剤が入っていました。ビニール袋を箱のフチにかぶせます。
廃油処理箱をドレンボルトの下に設置し、17mmのメガネレンチでボルトを左に回して緩めて行きます。ある程度緩んだところで、メガネレンチを外してゴム手袋を装着した手で緩めて行きます。
ドレンボルトを外すと勢いよくオイルが噴出します。この時に思いっ切り手にオイルが掛ってしまい、オイルが噴出しているところの撮影をし損ねてしまいました。
こちらはある程度抜けた状態。
オイルが抜けなくなったところで、車体を左右に傾けると残ったオイルが排出されました。
オイルフィルターを交換します
ドレンボルトから完全にオイルを排出した後、車体の右側に回ってオイルフィルターを交換します。
ネット上では、ドレンボルトからオイルを排出している間にオイルフィルターを交換する、という記述がありましたが、オイルフィルターカバーを外すとオイルが少量こぼれるので廃油処理箱の大きさ的に順番に行う方が確実だと判断しました。
フィルターカバーは8mmのボルト3本で止まっているのでメガネレンチで緩めて行きます。弱いトルクで締まっていたので簡単に外れました。
ボルトが緩んでくると、このようにカバーの間からオイルがあふれ出て来ます。
しっかりと廃油処理箱でこのオイルを受けつつカバーを押さえるようにしながら外します。カバーの裏側にはスプリングが付いていて外側に押し出そうとする力が働いているので注意が必要です。
こちらが外れた状態。
このスプリングは溝の間に摩擦で止まっているだけなので上下逆さにすると外れてしまいます。
この後気付かないうちに、うっかり廃油処理箱の中にスプリングを落としてしまっておりました。
何処に行ったか分からずに一瞬焦りました。
オイルフィルターは少し頭が飛び出しているので、手でつまんで取り外しました。
こんな感じ。結構黒いですね。
フィルターケース内が汚れていたのでパーツクリーナーとウエスで綺麗にしました。
左が新車購入時よりついていた恐らく純正フィルター。
右が今回交換するキタコ製のフィルター。
若干大きさは違っているようでしたが、問題なく取り付けることが出来ました。
ガスケット(オーリング)も交換します。左側が使用済のもので新しいオーリングはすでに装着済です。
※この画像を撮影中に、カバーの真ん中のスプリングが無いことに気が付きました。
外した時と逆の手順で三角形の目印を上にしてカバーを装着します。
カバーを取り付ける時にオーリングが外れてしまうので少し面倒でした。
このボルトの締め付けトルクは8.8N・m。トルクレンチを使用して締付けましたが、とても緩い力で驚きました。トルクレンチが無ければ間違いなく規定値を超えて締め付けてしまっていたことだったと思います。
こんな緩い力で大丈夫なのか?と不安になりながらもこれが普通のようなので作業を進めます。
ドレンボルトを締め付けて給油します
ドレンパッキンを新しいものに交換してドレンボルトを締め付けます。
左が現車についていたもので右が今回交換する社外品になります。内径は同じですが外径が違いますね。
ドレンボルトの締め付けトルクは18N・m。こちらもトルクレンチを使用して締め付けます。
18N・mも素人感覚ではとても緩く感じました。トルクレンチを使用していなければ危うくオイルパンをねじ切って大惨事になってしまっていたかもしれません。
ここでいよいよ今回給油するモチュール5100を開封します。
モチュールのボトルにノズルが付いていましたが、KLXの給油口に対して径が太かったので、準備しておいたオイルジョッキに移し替えました。
オイルレベルゲージを抜取りオイルを給油します。
一度に1L全部入れずに800mlほど入れたところで止めてエンジンを掛けて3分ほど暖気運転を行います。
この間にドレンボルトやオイルフィルターカバーからオイルの漏れが無いか確認します。今回は漏れは有りませんでした。
一度エンジンを止めてオイルが下がるのを待ち、オイルレベルゲージで油量を確認しながら残りのオイルを給油しました。
結局1Lすべてのオイルを給油しました。
まとめ
今回は撮影しながらだったので30分近く時間が掛りました。慣れれば10分程度でできそうな感じです。
今回チャレンジしてみて、楽しく作業をすることができました。
今後もメンテナンスの際には極力自分で試してみようと思います。
KLX125の走行距離
815km
次回は3000キロくらいで交換しようと思います。