早くも4回目を迎えたこのコラボレーション。本日はいつもお世話になっているBLACK STALKERのマングース氏(以下マ氏)と一緒にたまや渡船さんに乗り込み、大阪北港に出撃してきました。
6/26(日)黒鯛工房カップ2016 第14回 大阪湾落し込みトーナメント 2次予選開催!
本日は大阪南港で黒鯛工房カップの2次予選の日でしたね。
前回の武庫川1次予選に軽い気持ちで出場してみたところ、ワタクシのようなド素人の人間が参加するにはとても烏滸がましいほど真剣な大会だったので、今回は出場を見送りました。
参考記事
こちらの大会には、いつかワタクシがもっと上手くなって自信が付いた時に、また参加してみたいと思います。
本日は南港に凄腕落とし込み師の方たちが集結しているので、他の人気エリアは空いているのでは?という読みからいつも混雑している北港に行きたいと2次予選の開催日が決定したときから思っておりました。
「ザ・ドリフト釣法」VS「スライダー釣法」
そこで、かねてより目印の釣り方を教えて下さい、とお願いしていたマ氏をお誘いしてみたところ、OKしていただいたので本日のコラボレーションが開催された次第です。
目印を使用したイガイの落とし込みといえば、内オモリを使用した「スライダー釣法」が有名ですよね。
ところが、マ氏は「ザ・ドリフト釣法」なる似て非なる目印の釣り方でオーバーハングに付いた黒鯛を攻略されているとのこと。ドリフト釣法の真価を発揮するのはオーバーハング、というわけで今回、マ氏曰く目印落とし込みの聖地、北港サンバシに行くことになりました。
大阪北港夢洲桟橋
参照:たまや渡船 釣場紹介
集合~乗船
本日はたまや渡船さんの8時半便に乗ろうという予定だったので、いつもよりゆっくり目に家を出発します。今の時期、飲み物や食べ物を冷やしておくクーラーBOXが必須アイテムなので積載能力の無いKLX125はお休みして車で向かうことにしました。
我がKLXはドノーマルで乗ろうと思っているのですが、いよいよ荷台の取り付けを検討せねばなりません。
たまや渡船さんの乗り場その2に着いたのが8時過ぎ。先に到着されていたマ氏と合流して談笑します。
すると、マ氏の所属する倶楽部、潮友会のメンバーY氏も来られました。お互いに簡単な自己紹介を行います。なんと、Y氏はワタクシのブログを愛読されていて(ありがとうございます!)ケータイにお気に入り登録して頂いておりました!
以前記事にも書きましたが、ブログをやっていると、読んでいただいている方にはある程度ワタクシがどんな人間か知って頂いているので、初対面でも話が早いですね。これからも初対面の人には積極的に名刺代わりの「くろこう.net」をアピールしていこうと思います。
ワタクシを目の前にして、ワタクシのブログを読むY氏。これは照れ臭いので止めて欲しかったです。
本日はこの3名で北港サンバシを攻略します。
行くぜっ、北港サンバシ❗ pic.twitter.com/39vtoQ2945
— 野々宮@くろこう.net (@kurodaikoshien) June 25, 2016
ポイントに到着するまで約30分。たまや渡船さんは乗船時間が長いので船に弱い人は船酔いのおそれがあるので注意が必要です。
おなじみの赤い橋こと港大橋をパシャリ。何度見てもこの大阪湾岸エリアの景色は興奮します。
船の中では3人で楽しくおしゃべり。
基本的に単独での釣行が多いワタクシですが、今回のように気の合う人たちとワイワイ釣行するのも楽しくて良いものですね。倶楽部やチームに所属することにはあまり興味がありませんでしたが、少し憧れてしまいました。
マ氏の足元を見ると、ハイパーVソールを履かれていました。とても気に入っておられるようで、紹介させて頂いて何よりでした。
参考記事
サンバシに向かう途中、大関門とヤイタを経由します。見たところ意外に人が多くて驚きました。てっきり空いているとばかり思ったのですが。
午前の部
さてと、始めるか pic.twitter.com/RVsYJPCvWV
— 野々宮@くろこう.net (@kurodaikoshien) June 26, 2016
サンバシに着いたのが9時過ぎ、この日は全長およそ600mのオーバーハング、桟橋で目印を使って1日釣りをします。過去に少しだけここで釣りをしたことがありましたが、真剣に釣りをするのは今回が初めてです。
速攻で準備を終えたマ氏。すぐに付け根付近のチェックをされております。スーパー落とし込み師は何をするのも早いです。
ワタクシもスリットでイガイを掻いてから目印仕掛けを準備しマ氏に続きます。マ氏にハリスの号数を尋ねると1.2号とのことだったので、ワタクシも同じく1.2号を結びました。
針は伊勢尼8号を使用し、0.8mmの糸オモリを8回ほど巻き付けてイガイに埋め込みます。
これだけあったら明日はイケるやろ(;´д`) pic.twitter.com/fSy79eTzON
— 野々宮@くろこう.net (@kurodaikoshien) June 25, 2016
前日の夜、近所のブンブンに行ってこの日のために針を補充してきました。伊勢尼が大好きです。
潮を見てみると、昨日と同じく抹茶ラテ色をしております。この日、先にスリットで釣行されていたKK氏に連絡を取ってみると、かなり活性が高いようで入れ食いとのことです。こちらのテンションも高まります。
それではマ氏とY氏に続いて落としていきます。
マ氏「ここでキビレで良いからまずは1枚釣ってみ」
というわけで、桟橋付け根付近でいきなりミッションを与えられてしまいました。ワタクシの技量を見極めようとされていたようです。
頑張って、本で覚えた我流のなんちゃってスライダー釣法を試みますが、いつものように際をキープして落とすことが出来ず、アタリを出すことができません。
その間にもマ氏はキビレと黒鯛を立て続けに釣られております。さらに、Y氏も52cm!の年無し黒鯛を釣られました!
焦るワタクシ。
開始から約1時間ほど経過したころ、たまたま顎下に入った目印が止まったので合わせると掛りました。
(;´д`) pic.twitter.com/qf8QcqNtaq
— 野々宮@くろこう.net (@kurodaikoshien) June 26, 2016
この日のファーストフィッシュはチビレでした。
マ氏の顔を見てみるとニヤニヤしております。不気味です。
その後もマ氏はポツポツと魚を追加されていきます。
BLACK STALKERの裏側はこんな感じです。マ氏ファンの皆様には堪りませんよね!
この後、ワタクシは気付きませんでしたが12時前後にプチ時合いがあり、さらに黒鯛を追加されておりました。
ワタクシの指導に時間が掛りそうだということで、早めにベストショットの撮影を行いました。マ氏の持つしぐグリップはカッコいいですね。魚よりもしぐグリップのことが気になって仕方がありませんでした。
参考記事
マ氏に「はよ釣れや」と何度も催促されましたが、結局ワタクシは最初のチビレ以降アタリもなく午前の部を終えました。
事務所前周辺スリットの様子
休憩中に事務所前付近のスリットの様子を見に行きました。マス中を覗いてみるとカフェオレと抹茶ラテを混ぜたような色をしています。この日、スリットでは多くの落とし込み師の方が竿を出されておりました。
午後の部
食事休憩の後、午後の釣り再開直後に桟橋付け根付近で、偶然出た止めアタリを合わせて40cmあるなしのキビレを釣ります。
orz pic.twitter.com/US445IYxYb
— 野々宮@くろこう.net (@kurodaikoshien) June 26, 2016
これはイケるか?と思って気合を入れるもその後何も起こりません。
余りにもアタリがでないワタクシ。午前中にも軽く教えて頂きましたが、再度仕掛けの捌き方を教えて下さい!とお願いするとマンツーマンで教えて頂きました。
まず、マ氏にワタクシのタックルを持って実演して頂きます。すると、
マ氏「これ糸オモリ何回巻いた?ちょっと軽いんちゃう?もうちょい巻かなあかんで」
なんと、いきなりオモリの巻き数を指摘されてしまいました。
この時、ゆっくり落としたいと思って糸オモリの巻き数を4回とかなり少なくしていました。
指摘を受けて5巻追加しました。恐るべし、マ氏。
この後、ゴルフのレッスンのように、ワタクシの背後に立って手を持って動かしてもらいながら教えて頂きます。
マ氏「仕掛けを投入したらハリスを少し沈めて垂直に目印を這わせてハリスを張る!」
マ氏「張りが出来たら竿を手前に倒して目印を折り返す!」
マ氏「折り返した目印付近の目印が沈んだらもう一回竿を捌いてハリスを張る!」
マ氏「最後は目印が沈みきるまで際に竿を寄せてキープするんや!」
マ氏「これがプラス浮力の目印の捌き方や」
とこんな感じ。さらに、
マ氏「目印をほとんど浮かべずにこのようにして目印にテンションを掛けながら落とすんや、これがマイナス浮力目印の落とし方、通称ピンピン釣りや」
マ氏「これらの目印捌きをその日の状況に応じて使い分けるんや」
と2種類の目印さばきを教えて頂きました。さらに、マ氏による「ザ・ドリフト釣法」の極意ともいえるイガイの付け方を教わります。目印って本当に奥が深いと思いました。
マ氏によると、夕方から先端付近のこの4ブロックで魚が釣れ始める、という言葉を信じてこの付近で内向き外向きを行ったり来たりしながら重点的に落とします。先ほど教えてもらった落とし方を確かめるように何度も何度も落としました。
先端から3つ目のブロック内向きでピンピン釣りにて落としていると、
「ピタッ」
目印が一瞬止まりました!聞き合わせてみると掛りました!
キューン、ドーン!!!
元気に引きます!手前のオーバーハングに突っ込む引きから黒鯛を確信します。浮いてきた魚影をみるとやはり黒鯛です!慎重にやり取りを行い、十分に空気を吸わせてからネットイン!
やっとキター❗
遅いよー、もう待ちくたびれたわ(;´д`) pic.twitter.com/QswUHlrI7d— 野々宮@くろこう.net (@kurodaikoshien) June 26, 2016
40cmのタモ枠をちょっと超えるサイズの黒鯛でした!
上唇端に見事にフッキングが決まりました!
特筆すべき大きなサイズではありませんが、この難しいとされる北港サンバシで、マ氏に教わった方法で目印で釣ったことがワタクシにとって非常に価値ある1匹でした。
マ氏の方をみてみると、ドヤ顔でこちらを見ています。
写真を撮ってあげるというのでマ氏ポーズで撮影して頂きました。ここに掲載するのは照れ臭いので、その時の画像に興味のある方はマ氏のブログをチェックしてみて下さいね。
この魚をきっかけに時合いが来るか?と思い3人で集中して落としましたが、残念ながら何も起こらず、18時過ぎに納竿としました。
あかん、黒1枚で終了❗
目印落とし込みの聖地、北港サンバシは手強かったぜ。
オーバーハング+2枚潮は初心者にら厳しいッス(;´д`) pic.twitter.com/Tlsv2XyvuD— 野々宮@くろこう.net (@kurodaikoshien) June 26, 2016
まとめ
今回の桟橋はとても渋く、黒鯛1枚と釣果は振るいませんでしたが、この記事に書ききれないほど多くのことをマ氏より学びました。本当にありがとうございました。
特に印象的だったのが、「入れ食いの時合で数を釣るよりも、時合以外のタイミングで自分の技術で1枚を釣ることに価値がある」との言葉でした。
本日のポイント桟橋は、時合以外のタイミングではオーバーハングの顎下にイガイを入れなければ基本的にアタリは出ません。ところが、潮流が複雑で二枚潮三枚潮が頻繁に発生しており、顎下にイガイを流し込むのは容易ではありません。だからこそ、この桟橋で目印で釣ることに意義があるのだと。
これまで、ワタクシは北港といえばスリットでの釣りにしか興味が無かったのですが、今回桟橋で1日通して釣りをしてみてその難しさや奥深さを身を以て経験することが出来ました。桟橋専門で釣りをされる方がいて不思議に思っていたのですが、その魅力とはこういうことだったのかと垣間見えたような気がしました。
過去に、まだマ氏が血気盛んな若かりし頃にこの桟橋に毎週のように通っておられ、その頃の桟橋には三羽烏なる桟橋専門の目印落とし込み名人(桟橋のレジェンドbyマ氏)が居られたそうです。そして、そのときに名人の一人に勝負を挑んだマ氏は20枚以上の差をつけて負けてしまったのだそうな。
本日、サンバシでそのレジェンドの方も釣りをされており、あのお方が以前に話したレジェンドだとマ氏に教えて頂いたてさらにびっくりしました。
目印についてもヒントを頂いたので、今度はマイナス浮力の目印も作成してみようと思います。
これまでのコラボで「前打ち」「目印」と来たので、あとは「ヘチ」ですね。オールダウンダーとなるべく次回もご一緒して頂ければ幸いです。
本日ご一緒頂いたY氏もお疲れ様でした。52cmの年無し黒鯛はお見事でした!
とにかく、ザ・ドリフト釣法による「目印落とし込み」超楽しかった!最高でした!
2016/6/26 大阪府:大阪の潮回り
- 潮:中潮
- 干潮(時間) 潮位(cm)
5:10(101) / 17:03(55) - 満潮(時間)潮位(cm)
10:28(128)
本日の使用タックルはこちら
- 竿:ダイワ BJスナイパー T-40UM
- リール:ダイワ シーマチック68
- 道糸:フジノライン ターボIIちぬオイルイン 1.8号
- 目印:ナイロン1.5号 25cmピッチ
- ハリス:東レ トヨフロン スーパーLハード 1.2号
- 針:がまかつ 伊勢尼7号
- 餌:イガイ
目印用の落とし込みの竿は「タフ・フォーティ」ことダイワBJスナイパーT-40UM!目印も捌きやすく、パワーがあるのでオーバーハングでの釣りに最適です!